ハンドメイドの販売で、売れる時期と売れない時期の経験はありますか?
「今まで順調に注文が入っていたのに、最近止まってしまった。なぜ?」
「ハンドメイド作品が売れる日と売れない日の差が激しい。」
販売にこういう波が起きるのは、ハンドメイド業界だけではなく、商売全体に言えることです。自信も失うし、何が原因かわからないと対策も取れず、メンタル的にも金銭的にもキツい時期ですよね。
「努力しているのにうまくいかない。」
「頑張っても、なかなか今以上の売り上げになれない。」
という、いわゆる「伸び悩み期」という時期もあると思います。
ハンドメイド販売を始めた時、誰もがお客さんがゼロの状態でのスタートです。
そこから最初の「売れない期」を超え、順調に認知度を上げられていたけれど、ある程度のファンがついたところで、売り上げがこれ以上伸びなくなる、という現象です。
それは、あなたのハンドメイド作品を好きそうな人(そしてそのマーケットにいる人)とは、だいたい出会ってしまった状態だと言えます。
人の数にも限りがあるので、ある時点でそうなることは仕方ありません。
ですが、この状態になったからといって、これ以上お客さんがつかないのかというと、そうではありません。
確かに、今までと同じ方法で、同じ方向に向けた努力を続けていては、新規ファンの獲得は難しいかもしれません。既存のお客様がずっと継続してくれればいいですが、次第に飽きられてしまったり、違うハンドメイド作家さんのファンになって離れていってしまったり、売り上げが尻すぼみ的にだんだん下がっていく可能性があります。
では、どうすれば伸び悩みから脱出して新規客を取れるのか?
その方法はたった一つ。「視点を変える」ことです。
視点を変えるとは具体的にどういう事でしょうか?
この記事では、売れない時期に突入してしまって、悩んでいる作家さんに、次のステップへ上がれる方法、そしてこれからの時代に合った新しいハンドメイド販売の形を提案していきたいと思います!
視点を変えてみよう!
「視点」というのは、ものごとの見方・考え方です。
商売だけではなく、生き方や恋愛、何に関しても、視点を変えてみる重要性はよく語られているので、なんとなく耳にしたことがあるという人も多いかもしれません。
例を出すと、
目の前に大きな壁があって、全然超えられそうにない。頑張っているのにどうしてこんなにうまくいかないのだろう、もう絶対無理だ・・と自信をなくしている人がいるとします。
でも、その人は正面から見ているから壁に見えるだけであって、横から見ると、壁ではなく薄い板かもしれません。
こんな風に、見る角度を正面から横に変える(=視点を変える)ことで、以外に簡単に解決策を導き出せる事もあるのです。
モノではなくコトを売る!
多くの経営者が学ぶことで、昔から言われていることでもあります。ハンドメイド販売の場合も、「モノからコトへ」視点を変えることが、次のステップへ上がるための唯一の方法といっても過言ではありません。
モノからコトへ?
一体どういうことでしょうか。
例えば、あなたがアクセサリー作家だったとすると、売っているモノは「アクセサリー」です。
お客さんは、購入したあなたのハンドメイド作品を身につけていると、お友達や恋人に「可愛い」と言ってもらえました。すると、あなたが売ったのは「モノ」としてのアクセサリーではなく、可愛いと言ってもらって「嬉しい気持ち」「思い出」などの「体験」ということにもなりませんか?
その「体験」は、次に購入する動機となりえます。
売る側は「アクセサリー」を売っているつもりですが、
買う側は(本人が自覚していなくても)「買った後の体験」が購入の動機になっているのです。
これがモノではなくコトへ変えた視点となります。
ハンドメイドでも、可愛いなぁと思っただけでは買ってはくれない。
こんな声をよく耳にしますが、これは売る側の視点から見た勘違いです。
自分も、購入者側に立つとそうだと思いますが、「欲しいなぁ」「可愛いなぁ」と思う商品はたくさんあります。たくさんありすぎて困るくらいですが、なかなか買いません。
実際に「買う」というアクションを起こすのは、その商品が「必要である」と認識した時ではないでしょうか?
必要であると認識してもらうには、想像してもらわなければいけません。
この商品を買うと、こんな体験ができますよ、そしてあなたはその体験が必要なのではないですか?という想像です。
お客さんが第一印象で感じてくれた「可愛いなぁ」は、その先にある体験が見えた時に初めて、「欲しい!」「必要だ!」に変わります。
コトを売る=発信する、伝えていく方法
コトを売るといっても、コトは形のないものなので、値札をつけてお店に並べることができません。
ではどうやって売るのか?
それは、イメージを発信して、想像してもらうという方法になります。
上のハンドメイドアクセの作家さんの例でいくと、「可愛いと言ってもらえる期待」や「言ってもらって嬉しい気持ち」などの「体験」を想像してもらうことです。
イメージの発信とは?その方法は大きく分けて3つ挙げられます。
1. SNSや商品写真
インスタやツイッターなどのSNSは、ハンドメイド作品のイメージを短い文や写真で伝えるのに手軽な方法です。
でも、今までと違って視点を変えてみると、発信する内容や写真が変わってくるかもしれません。
子供といるとき?
デートの時?
お家に一人でいる時?
どんな時にその商品を使うでしょうか?
お客さんの想像を膨らませられるような写真を撮ることが重要!
2. 商品説明
最大手のハンドメイドマーケットであるミンネやクリーマに出店されていたり、自身のネットショップをされている方は、みなさん商品説明はこだわって書いていらっしゃると思います。
ですが、今まで、ハンドメイド商品の良さやこだわりなど、作家視点でしか書いていませんでしたか?思い当たる方はぜひ、商品説明をお客さんの視点に変えることを試してみてください。
また、対面販売する方はトークの中に、お店に並べる場合はポップなどに、それぞれ買い手の胸に響くキャッチフレーズを忍ばせることが大切です。
使う人、使う場面のシチュエーションを想像して商品を説明すること。
3. 動画配信
昨今、動画というコンテンツは本当に外せなくなってきていますね。
それはハンドメイド業界にもじわじわと広がりつつあります。
アプリなどで簡単に動画などを作って、映像と音楽を合わせることで、よりイメージを伝えることができます。
想像を膨らませるものは、視覚、嗅覚、聴覚など色々ありますが、その中でも動画は一番想像するための材料が揃っており、また、温度感やライブ感が伝わりやすいのが魅力です。
2020年、5Gの時代が来ると、動画コンテンツが当たり前の世の中になります。
乗り遅れないように今のうちからスタートさせましょう!
これから発信するなら動画がおすすめ
ユーチューブを始め、tiktokなどの動画配信コンテンツだけでなく、インスタなどのSNSも動画がメインになってきている今、これからの時代で、動画は絶対に外せないコンテンツになっていくことは間違いありません。
2020年からは、いよいよ「第5世代移動通信システム」として5Gが本格的に導入されます。
今までより格段に快適な速度で高速ネット回線が使用できるようになるので、動画が当たり前のように、どんどん世の中に発信される時代になっていくでしょう。
今この記事を読んでくださっている方で、「視点を変えてみよう」「何か今までと違った販売方法や発信をしていこう」と考えてくださっているハンドメイド作家さんがいらっしゃいましたら、動画にチャレンジすることを強くお勧めします。
ハンドメイド作家さんに動画へのチャレンジをオススメする理由
1. イメージを一番伝えられる、想像をキレイに伝えられるから。
ピアスが揺れている感じなど、写真では見せられなかった「空気感」が伝わるだけで、とても詳細が分かりやすく、アクセの場合は自分が身につけている想像がしやすくなると思います。
写真と動画は同じ2次元なのに、動画で見ると、写真より立体的に見えますよね。
また、視覚だけでなく、聴覚からイメージを伝えられるということはかなり大きいです。ハンドメイドでネット販売をされている方は、今まで写真(視覚)だけでしか伝えられなかったところに音楽をつけるだけで、イメージの幅がぐっと広がります。
音のイメージというのは、思っている以上に影響が大きいものです。
その音楽がダンスミュージックなのか、アコースティックなのか、クラッシックなのか、イメージがずいぶん変わります。
そこで買い手は想像をします。
言葉や視覚でいくら訴えても伝わらないものが、耳からだとスッと入って響くことがあります。ストンと想像の中に入れる力を音と映像は持っています。
手作りイベントでも、自分のホームページでも、イメージ動画を流しておくだけで、自身のハンドメイド作品の世界観が伝えられるのでオススメです。
2. まだまだ動画配信をしたことがない人も多い中で、先手を切れるから。
これだけ動画が一般的になっているとはいえ、実際に配信をしている知り合いは周りに何人いらっしゃいますか?
10代の若者は別かもしれませんが、大人の中では、まだそれほど居ないのではないでしょうか。ですので、今さら遅すぎるなんてことは全然ありません。
インスタが始まった頃を思い出してみてください。
「インスタって知ってる?」
「え、なにそれ?」
「なんか芸能人がやってるらしくて」
「ふーん」
くらいの反応で、当時を振り返ると、インスタは一部のオシャレな人しか使っていないアプリだったように思います。
でも、その頃からインスタを始めていた人は、一般人まで浸透してみんながインスタを使うようになる頃には、既に多くのフォロワーを持っているため、新しいフォロワーの獲得にもかなり有利だったのではないかと思われます。
動画配信という市場は、まだまだ一般人に広がり切ったとはいえない状態なので、先手を切って今のうちにスタートさせておくことが、今後、動画が当たり前になるであろう世の中で、非常に有利になるのではないかと思います。
よく「インスタの次は何が来るか?」という話題になることがありますが、インスタの次は間違いなく動画です。どのアプリが流行るかはまだ未知ですが、そのコンテンツが動画主体であることは、間違いありません。
3. 視聴者にとって新鮮で面白く、お金を使いやすいから。
昨今、メルカリやBASEなど、ライブ配信とお買い物機能が一緒になったコンテンツも増えて来ています。生配信なので、視聴者は配信される動画を見ながら質問などを投げかけることができ、お買い物ができるシステムになっています。
テレビショッピングのように実演販売の形を取りつつ、コミュニケーションも出来るという新しい体験は新鮮で、ワクワクしますよね。
楽しんでいるうちにいつの間にか買ってしまうという、購入者側にも「ライブ感」を与えることができます。
モノではなくてコトを売る話でいうと、もしかすると、ライブ配信で購入したい人の欲しい「コト」は「ライブ体験」なのかもしれません。
売っているモノ自体ではなく、
「ライブ配信で買う」という「コト(=体験)」にお金を払っている。
まだまだこのライブ配信をやっている人は少なく、ブルーオーシャンと言えます。
企業の参入もほぼなく、個人でされている方がほとんどなので、ハンドメイド作家さんも、企画力、トーク力などで、上を狙える余地がかなりあります。
ショップ開設ツールのBASEは、初期費用0円で、ライブ配信はもちろん、ネットショップ作成が30秒でできます!
ライブ配信に興味のある方はぜひ登録してみてください。
BASEで30秒でショップを作った後、アプリを使って動画配信するまで、早ければ5分以内には実践できてしまいます!
登録すれば使い方は直感で分かりますし、もっと詳しく機能を知りたい場合は、丁寧なWEBマガジンで学ぶこともできます。
ということで、
以上をまとめると、つまり、動画はポテンシャルが未知数なのです!
BASEの動画配信サービスは2020年3月31日をもって終了となりました。
カンタン動画作成方法!
「撮る」時のオススメ
動画はスマホでも撮れますし、ムービー撮影機能付きの一眼レフや、ビデオカメラで撮れます。色々な状況はあると思いますが、ハンドメイド作家さんにオススメなのは、一眼レフカメラかなと思います。
ネット販売されている方なら、持っていて絶対損はありません。いくらスマホのカメラ機能が進化しているとは言え、一眼レフとスマホで撮った写真は全く違います!
ネット販売にも使えて、ムービー撮影もカンタンにできるので、これから色々始めようと思っている方は是非。特に、ミラーレス一眼と呼ばれる種類のカメラは、小さくて軽くて、可愛いデザインのものが多いです。管理人が使っているのもミラーレス一眼で、カメラストラップやレザーのカメラケースなど、ついつい可愛くて色々集めたくなってしまいます。
「ハンドメイド作家さん」と「オシャレな一眼レフ」ってなんだか似合いますよね♡
一眼レフって色々勉強しなきゃできないんじゃないの?という方もご心配なく。
最近のカメラは基本的に、初心者でも簡単に撮れるように出来ています。
特に今この本がとても話題になっています。
一眼レフなんて高いし使いこなせるか分からないし、、という方もご安心ください!
今のスマホはかなり高解像度で動画が撮れます。
まずは出費を最低限に、手持ちの道具で試してみようという場合はこちらの本がオススメ。
動画を使った商品プレビューなどの撮り方も載っています。
本を読むのはちょっと苦手…という方はDVD講座はいかがでしょうか。
こちらは、先生と生徒のやり取りを見ながら、まるで教室に通っているように学べる、一眼レフの写真講座です。
カメラの設定方法などもDVDで見られるので、楽しく勉強できそうです。
「音楽をつける」時のオススメ
音楽には著作権がありますので、自分の動画で何でも勝手にBGMとして流していいものではありません。
ユーチューブなら、公式で使える著作権フリーのBGM集があります。
他にも、著作権フリーで色々と配信されている音素材のサイトがあるので、そこからダウンロードして、編集に使うようにします。
著作権フリーと言っても、クレジット表記(「このBGMは◯◯からいただきました」というような表記)が必要なものや、商用利用NG(趣味として使うのはOKだけど、その動画でお金を得るのはNG)のものなど、色々ありますので、注意するようにしてください。
映像用に使える著作権フリーのBGM集なども販売されています。
上記の商品はCDではなくてMP3という、パソコンの「データ」として収録されているので、いちいち音楽をデータ化する手間がなく、編集ソフトにそのまま取り込めます。
「編集する」時のオススメ
ムービーと音楽が用意できたら、それらを合わせて編集する必要があります。タイトルやテロップも入れられる、編集用のアプリをご紹介します。
ユーチューバーにも人気のアプリ。音楽をつけたり、エフェクトをかけたり、文字入れをしたりといった作業がカンタンにできます。
Cchannelが配信しているアプリで、おしゃれなフィルター加工や、BGM、テロップ挿入などができ、そのままSNS投稿もできます。
iPhoneやiPadに標準搭載のアプリなのにハイグレード!すぐに始められることができます。BGM挿入、テロップ挿入、エフェクトなども直感的操作で使えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、売れない時期に突入してしまって、悩んでいるハンドメイド作家さんへ、次のステップへ上がるための「視点を変える」という方法、そしてこれからの時代に合った動画コンテンツでのプロモーションをご提案させていただきました。
伸び悩み期に来ているなら、今までと同じ方向に向けた努力をするのは、思い切って一旦やめてしまいましょう!
ぜひ、今回お話ししたモノよりコトを売るための作戦を、自分のハンドメイド作品に置き換えて、一度じっくり考えてみてください。
初めて動画を作るときは、正解がわからないので色々迷うことも多いと思います。
そんなときは、もしそういうことが得意な友達がいれば撮ってもらったり、ココナラなどのクラウドソーシングを利用するのもいいかもしれません。
何かを変えたからといって、明日からガラッと売り上げがV字回復する事はありません。
毎回、小さな変化と挑戦を繰り返して、どれだけ成果が出たか振り返る。
そうやってコツコツとブラッシュアップしていくことしか前に進む方法はありません。
もしかすると、動画が自分のハンドメイド販売にピッタリとハマって、成果を出すかもしれないし、それはやってみないと分かりません!
挑戦あるのみです♡
ぜひ、時代に合わせたチャレンジと改革をしてみてくださいね。
イベント出店されている方はこちらも参考に!
ディスプレイや、台紙、名刺に関しての記事はこちらから。