こんにちは!
ハンドメイド販売のノウハウをご紹介するブログ「花と風」を運営している花(はな)です。
この記事を読んでくださっているあなたは、おそらくハンドメイド作家さん、またはこれからハンドメイドを始めたいと思ってくださっている方だと思います。
愛情をたっぷり込めた作品たち。
たくさんの人の手に渡って、喜んでもらえると、とっても幸せですよね!
広い広いこの世界。
今はまだ自分の作品を知らないお客様でも、もし出会ってくれたら、「めちゃくちゃ好き!!」と思ってくれる人が、必ずいるはずです。
一人でも多くの人に出会って、お嫁にもらってもらいたいですよね♡
さて、そんな中、作品を販売する方法って、どれだけあるかご存知でしょうか?
10年前とは違い、スマホはどんどん進化して、アプリや販売サイトも次々に出てきています。また、これだけ「ハンドメイド」という言葉が世に知れ渡った今、昔には存在しなかった売り方や、ショップ形態も増えてきています。
このブログでは、ハンドメイド初心者さん、または、既にハンドメイド作家として活動中で、これから違う販売方法にチャレンジしたいと思っている方のために、作品を売る方法と、それぞれの方法のメリットデメリットをご紹介したいと思います。
ハンドメイドを販売する3つの方法
ハンドメイドの販売は大きく分けて3つの方法があります。
この3つは、ハンドメイドに限らず、「物を売る」ということ全てに言える方法でもあります。
ただ、会社とは違って、ハンドメイド作家さんの場合は社員=一人ですよね。それぞれに部署などがあるわけでもなく…(涙)全て一人で覚えて、実行しないといけないので、大変だと思います。
それぞれにメリット・デメリットもありますので、このブログで出来る限り丁寧にご紹介していきます。ご自分にできそうかどうか、じっくり検討してみてくださいね。
初心者の方はご自分の環境や性格に合わせて、一番向いていると思うものから始められるといいでしょう。やっぱり「好きこそ物の上手なれ」です。
楽しんで始められる方が、挫折しないで続けられますよね!
イベントでのハンドメイド販売
まずは、イベントに出店して販売する方法です。
「マルシェ」「手づくり市」「イベント」「フェス」「フェスタ」とも呼ばれていますね。
ハンドメイドが一般的になる数年前までは、あまり耳にしたことがなかったかもしれませんが、今では至る所で見かけますので、「手づくり市?なにそれ?」とは言われないくらい、市民権を獲得したと言っても過言ではありません。
ハンドメイドのイベントは、大きな会場を使って行われる大規模なものから、地元のお寺や公園を使った小規模のものまで、様々な形態で行われます。
さらに小さい規模で言うと、おうちショップのような形で行われるマルシェもありますよね。
規模に関係なく、出店者が集まって、そこに購入者が集まれば、それは立派なマルシェになります。
出店してみたいなと思うイベントがあれば、ぜひ応募してみましょう!
イベントで販売するメリット
・お客様の反応を直接見ることができる
・作家さん仲間ができる、情報交換ができる。
イベントは対面販売なので、お客様の反応を直接見ることができます。
「すごい!」「可愛い!」「素敵!」
こんな言葉をいただけると、飛び上がってしまいそうに嬉しいです。
他の何よりも、モチベーションに繋がりますよね!
また、作家さん同士、横の繋がりができることも大きなメリットです。
同じ立場だからこそ分かりあえること、励ましも、愚痴もありますよね。色々おしゃべり出来る人がいると心強いです。一人で悶々と活動していると、どうしても色々抱え込みがちではないですか?
同じ悩みを共有したり、時には先輩作家さんのアドバイスをもらったり、良い仲間と出会えると一生ものです。
どこのイベント会場が良かった、や、あの店の隅でレンタルスペース販売が始まるらしいよ、など、ネットには載っていない細かな情報も役に立ちます。
イベントで販売するデメリット
・野外会場の場合は天気に左右される
・出店料がかかる
・テントやディスプレイ什器を用意する必要がある
・搬入&搬出が大変
楽しいことは山ほどあるイベント出店ですが、大変なこともたくさんあります。
まずは何より、野外のイベントでは天気に左右されること。
次に、場所によって出店料がかかること。
出店料以上の売上を出さないと、赤字になってしまいます。
そして、ブースをディスプレイする必要があること。
運営側で用意してくれるのは、スペースのみの場合がほとんどです。ここを自分でお店っぽく作らないといけませんよね。机貸し出しのところもありますが、ほぼ会議用テーブルです。
作品たちが素敵に見えるように飾り付け、より売れるようにするには、ポップなども用意した方がいいでしょう。
ディスプレイについてはこちらに記事がありますので参考にしてください。
イベントでのディスプレイの参考に♡海外のハンドメイドマルシェがとにかくオシャレ!
ディスプレイを簡単にチェンジ!可愛すぎる貼ってはがせる壁紙&アクセサリーフック。
デメリットとして意外と見落としがちな点がもう一つ。
自力で搬入・搬出をしなければならないということもあります。
販売するハンドメイド作品自体は、アクセサリーなどの小さなものであっても、ディスプレイに使う棚も運ばないといけないし、テントも自分で用意しなければいけない場所もあるので、車は必須といえるでしょう。
広い場所を使った大規模な某イベントは、駐車場からブースまでリアルに徒歩30分以上かかるという噂…。女性一人ではなかなかハードルが高いですね。
車が用意できない場合は、ディスプレイが最小限で済むように、屋外ではなく屋内の小さめの会場を探してみるのはいかがでしょうか。あとはいかに荷物をコンパクトにして持っていくか。収納技にかかっています!
オシャレなスーツケースがあれば、憂鬱な荷物運びも気分が乗るかも?
収納もトラベル用グッズを使うのが便利ですよ!
センスたっぷりのおすすめトラベルグッズはこちら。
見ているだけで準備が楽しみになってきます。
イベント出店は月に1度くらい…という人はレンタルもおすすめです。
あまりに大きなスーツケースって家に置いておくのも邪魔になりますし、かといって中身に家の不用品など、違うものを入れてしまうと、「いざイベントだ!」って時に、まず中身を出して取り替えないといけないので、2倍面倒ですよね(泣)
こちらのレンタルサイトは即日発送もしてくれて、最大5.7kg、90Lが収納できるLLサイズや、ブランドスーツケースなど最新の便利な機能が試せるのも楽しいです。
会場で100%の力を出したいところなので、準備で疲れ切ってしまっては意味がないですよね。便利なアイテムはどんどん取り入れていきましょう。経費はかかりますが、力を蓄えた分、頑張ってたくさん売ればいいのです。
ネットでのハンドメイド販売
次にご紹介するのは、サイトやアプリに出品して販売する、ネットを使った通販方法です。
これは皆様が一番「興味はあるけどよく分からない」と感じる分野ではないでしょうか?
一昔前は、ネット通販といえばホームページにネットショップを開設して…と、専門家でなければできなかった作業ですが、今の時代は、スマホさえあれば誰でも簡単にネットショップを開設することができます。
ハンドメイドをネットで売るには、ざっくり分けて、4種類のアプリやサイトを使います。
それぞれのアプリ、サイトについて、私なりのイメージも書いてみましたので、自分のブランドイメージに近いのはどれか?どの場所だったら勝てそうか?考えてみてください。
もちろん、ここにご紹介していない通販サービスやアプリサービスも山ほどありますが、今回は初心者さん向けに、代表的なもので分類しています。(そもそもアプリとサイトはどう違うの?と思われそうですが、長くなるので、また別にブログを書こうと思います。)
「ミンネ」「クリーマ」・・・ハンドメイド専門アプリ&サイト
→ハンドメイド専門店から成り立つデパート
運営者さんがネット上にいて、手づくり市がアプリの中で開催されているような感じなので、今までイベントしか出たことがないという方でも、同じような感覚のまま始めることができます。
お客様の感じも、普段イベントに来られるような客層が多いです。
「ベイス」「STORES.jp」・・・ネットショップ開設アプリ&サイト
→ファッションメインのお店が並ぶ表参道
「ネットショップ機能付きのホームページが簡単に作れる」というツールになります。その簡単さは「お母さんでも作れる」を目指したというBASE代表の言葉が印象的でしたが、本当にその通り。びっくりするほど誰でも簡単にホームページが作れます。しかも圧倒的オシャレ感!!
どれくらい簡単なのかは、とりあえず登録して、触ってみるのが一番わかりやすいのではないかと思います。普段からスマホやスマホのアプリを使う人なら、直感で操作できます。
登録は0円で、商品が売れない限り、費用が発生することはありません。
「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」・・・フリマアプリ&サイト
→いろんなものが売っている地元の商店街
近年急速に発展したフリマアプリですね。ヤフオクは老舗のオークションサイトですが、アプリ化もされて、使いやすくなっています。
利用者も老若男女幅広く、「良くも悪くも、いろんな人たちがいる」という印象は、利用したことのある人には分かると思います。利用者数が多い分、売れる確率も上がりますが、ハンドメイドに理解がない人も多いので、クレームやトラブルの確率も高いです。ハンドメイド初心者さんにはオススメしません。
「楽天ショップ」「ヤフーショップ」・・・総合通販サイト&アプリ
→なんでも揃う総合デパート
これらはどちらかというと企業向けのコンテンツですので、個人でもかなり稼いでいるハンドメイド作家さんに限られます。広告宣伝予算がなければ、たくさんの出店ショップに埋もれるだけになってしまいます。
いかがでしょう?ご自分の作品がアプリに出品されている様子が想像できましたでしょうか?
次の項から、メリットデメリットをお話ししたいと思います。
この4種類の方法の全てに当てはまることですので、ぜひご参考にしてください。
ネットやアプリで通販するメリット
・時間と場所を選ばず、自宅にいながらお店が持てる
・日本中、世界中の人に見てもらえる
・初期投資が少なくて済む
サイトやアプリでのネット販売のメリットは、なにより、自宅にいながらお店が持てるということです。
子育て中のお母さんでも、平日は会社員として働いている方でも、自分の空き時間を使って作業することができるので、時間と場所を選ばないということは、とても大きなメリットになります。
また、イベント出店では行ける範囲に制限があるので、出会える人の数にも限りがありますが、インターネットは世界中からアクセス出来ます。つまり、世界中のお客様に見てもらえるということです。
それに、アプリでは写真と説明文さえ用意できれば、すぐに出品することができます。
ディスプレイ什器やテントを買わないといけないイベント出店に比べても、初期投資が少なくて済むので、とても手軽な方法であると言えるでしょう。
お客様とのやりとりは、全てメールやメッセージといった文字で行われますので、対面で人と話すのが得意ではない方や、作家さん同士の人付き合いが苦手と感じる人にも安心です。
ネットやアプリで通販するデメリット
・買ってくれるお客様がどんな人なのか分からない
・時間も場所も関係なく対応する必要がある
・出店料、販売手数料がかかる
・送料、梱包材を負担する必要がある
通販は出品も購入も楽で良いのですが、やはり一番のデメリットはお互いの顔が見えないということではないでしょうか。
メールやメッセージでやりとりしていても、どんな人か全く分からないと、少し不安を感じますよね。
文字だけでのやりとりは、言葉が足りなかったために相手に不快な思いをさせてしまったり、反対にこちらが傷ついてしまう事もありますが、慣れてくれば大丈夫です。
ただ、購入してくれる人が何歳くらいで、どんな雰囲気の人なのか分からないので、自分の顧客ターゲット像が掴みづらい、というデメリットはあります。
意外と見落としがちなデメリットは、メリットにも挙げられますが、時間も場所も関係ないということです。
1日休みで外出している時でも、やはりお客様から問い合わせが入ると気になってしまいますし、メッセージやメールは、24時間以内に返すことが購入者様の安心、次の売り上げに繋がるので、気が抜けません。
「何曜日は休みです」や「メッセージ対応は何時から何時までです」などのご案内をしておけば、大体のお客様は理解してくれますが、いろんなタイプの人が集まるフリマアプリなどでは、きちんと注意書きを読んでもらえないまま、「対応が遅かった」と悪い評価を付けられてしまう可能性もあるからです。
ある程度はそんな生活パターンにも慣れてきますが、これがストレスに感じてしまうタイプの人は、プライベートな時間と両立する工夫が必要ですね。
経費の面では、アプリやサイトによって様々ですが出店料や販売手数料がかかります。
その他、送料、梱包資材などもかかってきます。
梱包資材は、重くはないけれどかさ張るので、持って帰ってくるのも大変!こういうものは通販で買っちゃいましょう。
老舗で有名な資材屋といえばシモジマさん。箱の取り扱いNo,1だそうです。
色々な「こんなの欲しかった!」という便利アイテムもあって、見ているだけでも楽しいですよ。
「たくさんの梱包資材は要らなくて、少量を送料お得に買いたい!」
「ついでに日用品も色々買いたい!」
という場合は、LOHACO(ロハコ)もオススメです。
PayPayでのボーナスポイントや、アウトレットセールなどお得なお買い物もできます。
ハンドメイド販売でアプリなどの通販に必須!プチプチを最安値で手に入れるには?
委託でのハンドメイド販売
最後に、作品をお店に委託したり、レンタルボックスに預けて販売する方法があります。
雑貨屋さんや服屋さんなどと交渉して作品を委託するのは、ハンドメイド初心者というだけでなく、商売が初めてという方にもかなりハードルが高いかもしれません。
でも安心してくださいね。
昨今では、ハンドメイド作品の委託専門店などもたくさんあります。
そんなお店の店主さんは、作家さんが商売に慣れていないことは分かっていますので、いきなり専門用語を使ってきたり、商売相手としてグイグイ攻めてくることはありません。
「作家さんを応援したい」と思ってお店をやっている人がほとんどですので、怖がらないでも大丈夫です。ぜひ気軽に問い合わせてみてくださいね。
委託やレンタルボックスで販売するメリット
・自分で販売しなくても、プロがディスプレイ&販売してくれる
・在庫の置き場所に困らない
・SNSやイベントで宣伝もしてくれる
・商売のいろは、ビジネスマナーを学べるチャンス
ハンドメイド作品をお店に預けて販売してもらう形なので、まずメリットとしては自分で販売しなくてもいい、ということが挙げられます。
次に、家で眠っている在庫たちがお嫁に行くチャンスを与えられることです。
さらにいえば、溢れた在庫の置き場所がなくて困っていた問題も解決ということになりますね。
委託の場合は、販売のプロがディスプレイして、ポップを作ってくれたり、接客してくれるというメリットもあります。梱包やラッピングなどもお店でしてくれます。
また、お店によってはインスタなどのSNSで紹介してくれたり、預かっている委託商品を持ってイベント出店してくれたり、自分で出来る範囲を超えて広がっていくチャンスがたくさんあります。
いいお店や店主さんに出会えれば、自分を応援してくれる強い味方を持てることになります!
商売のいろはが学べたり、プロ意識を持って活動することができ、ビジネスマナーなども身につきますので、これから長く活動していきたい方にはオススメです。
委託やレンタルボックスで販売するデメリット
・お店選びに失敗すると損害が出る可能性
・ライバル商品に負けてしまうと売れない
・会費や販売手数料がかかる
委託やレンタルボックスでの失敗談もよく耳にしますね。
お店選びをちゃんとしていないと、店主さんと音信不通になって大切な作品たちが帰ってこないことや、売上金がきちんと支払われない、いつの間にかお店が閉店していた、などの悲劇も稀にあるようです。
また、お店自体はきちんとしているところでも、そのお店のターゲットと自分の作品のターゲットが異なっていたり、ライバル作家さんに負けてしまったりすると、委託しても売れないことになります。
経費の面では、月々の会費、場所代の他、販売手数料などがかかります。
その他、値札、梱包資材やラッピング材料を作家さん側で用意する必要のあるお店もあります。
委託店舗やレンタルボックスはそのお店によって様々ですので、問い合わせて、システムをよく理解してから選ぶ必要があります。
委託は良くも悪くも「人に任せる」ということです。
お任せできて楽チンなことも多いですが、任せた以上は、その先どうなっても自分の手の届かないところにある問題となってしまいます。ですので、良いお店(店主)を選ぶことが重要です。
いいお店や店主の見極め方や、自分の作品が売れるか売れないかをある程度予測する方法も、また近いうちにブログでまとめますね。ぜひご期待ください。
まとめ
このように、ハンドメイド作品を販売するには、イベント販売、ネット販売、委託販売の3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットや、用意するものが違ってきますので、初心者の方はご自分の環境や性格に合わせて、もっとも向いていると思うものから始められるといいでしょう。
慣れてくれば、この3つを掛け持ちしながら活動すると、収入アップ、知名度アップに繋がります。
収入が上がれば、広告宣伝などに使える経費も増えますし、知名度が上がれば売れる個数も上がり、上昇気流に乗って、いろいろなことが関連して上手くいくサイクルに乗ることができます!
最初は「わからないなぁ」「面倒だなぁ」と感じてしまうので億劫になりがちですが、なんでも最初の一歩を頑張って踏み出せば、スイスイと楽に歩き出すことができるものです。
ぜひ勇気を持って、大きな一歩を踏み出してみてくださいね。